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第4章 組手型について

組手型と拓心武道メソッドについて

 

 組手型とは、IBMA極真会館増田道場の増田 章の考案した増田式空手メソッド(拓心武道メソッド)の一つです。増田式空手メソッドには組手型と組手法、ならびに心身鍛錬法がその内容です。

 組手型は、約束組手や一本組手と言われれるものと似ています。しかし、増田章がそれらの効用と本質を研究し、それを再構築しました。そのことにより、伝統的に行われてきた約束組手のみならず組手法をより高次な心身創出方法とすることを目的としています。

 組手型の中には、極真空手の創始者、大山倍逹先生の著書である「秘伝・極真空手」「続・秘伝・極真空手」に残された極真空手の技を増田が解析したものも含まれています。IBMA極真会館増田道場では、組手型の修練により、極真空手の奥伝を研究、継承しつつ、さらに武道空手として発展させていきます。

 拓心武道メソッド(増田式空手メソッド)の目的は、組手型とともに増田式組手法を併行して行い、格闘技術の真の体得を目指すことです。同時に子供達には、より高次な心身の機能を開拓していくでしょう。壮年、老年には、高次な心身の機能を回復させていくでしょう。

 拓心武道メソッドに関しては別のページのその内容を伝えていきますが、本道場では、伝統的な極真空手を単に保存するのみならず、より高めて次世代に伝えたいと考えています。本道場の道場生の皆さんは、組手型の余りの多さにに戸惑うかもしれません。しかし、それこそが拓心武道メソッドの眼目なのです。

 拓心武道メソッドの眼目とは、多様な組手型の修練に一貫しているのは「原理技の体得」です。換言すれば、原理技の体得とは、すべての技が理法で繋がっているということです。そのことを知ることが、多様な技術を自由自在に用いる技能を体得することに繋がります。しかしながら「原理技の体得」「理法の体得」のためには少ない組手型の上っ面を覚える程度では理解できないでしょう。数多い組手型を稽古し、それを使う稽古(組手稽古)を行なって、初めて組手型に内在する原理技、そして理法を理解できるのです。

 皆さんは多くの組手型を覚えることは困難だと思われるかもしれません。しかし、人が言葉を覚え、それを活用するように、組手型は少しづつ稽古すれば、誰でも覚えることが可能だと考えます。ただし、組手型の全てを学ぶには、本道場が主催する講習会や合宿などで、集中稽古をする方が良いでしょう。ある程度の時間と熱度を与えないと、心身に入っていかないからです。

 是非、IBMA極真会館増田道場が普及する増田式空手メソッド(拓心武道メソッド)の習得を楽しんでください。その習得は、そのバックボーンである、極真空手と武道の伝統に対する誇りを育むでしょう。同時に道場生ひとり一人のアイデンティテーの中に武道人としての誇りをもたらすと思っています。

 

一般稽古では

  一般稽古では、伝統技と組手技の技術の応用技術を学ぶために必修組手型の修練を行います。しかしながら、それはまだ組手型の修練の入り口でしかありません。IBMA極真会館増田道場では、伝統技、そして組手技の技術を様々に応用する修練します。その中には逆技、投げ技なども含まれます。極真空手の創始者である大山倍達先生の空手の原点は試合のための空手であはりませんでした。ゆえに、極真空手には、様々な武術の技が網羅されています。我々は、極真空手の原点を忘れず、その深奥を訪ね、さらに技術や理論を進展させて行きたいと考えています。

 その目的は、技に内在する、より本質的な「原理技」を探求することです。その原理技体得し、活用するためにこそ、基本稽古、型稽古、組手稽古の3つを行います。その意味は、基本技術の研鑽と応用技術の体得、そして組手技能の体得が修練目標です。さらに、技の運用、活用の理法の体得を修練目的とします。

 

以下をお読みください

  •  組手型は増田 章が様々な古今東西の武術、格闘技を研究し、空手技と融合させて考案しました。その方の中には、伝統的な日本柔術の技も含まれています。同時に西洋のレスリングやボクシングなど、各種格闘技から取り入れた技も含まれています。なぜなら、組手型の技術は、あらゆる格闘技に対応し、空手技を活かすための技術と原理を学ぶためです。
  • 必修組手型について
  • 組手型は拓心武道メソッドの中核です。拓心武道メソッドについても学んでください。→拓心武道メソッドについて

拓心武道メソッドは

「制心」ー「制位」ー「制機」の「三制一致」かつ、真の「制勝」を目指し

「道(天地自然の理法)」との一体化

「神人合一」を目的とします。   

 

 

組手型の名称の読み取り方 

 組手型の名称の読み取り方には規定があります。規定を理解すれば、名称で大体の組手型の構成が理解できます。

 組手型は「仕掛け手」による「仕掛け技」と「応じ手」による「応じ技(位置どりのための運足ならびに防御技と反撃技)」によって構成されています。

 組手型の名称はその技の構成を増田式の規定法により分類整理しています(この方法は、増田 章の考案、著作物です)。

 

 

例1)順上段直突きに対し「入り身×肘受け×上段順直突き」
例1の解説
順①上段②直突きに対し「入り身④×肘内受け受け×順上段直突き
 
  1. ①の部分は突き技が順か逆かを示している。
  2. ②の部分は仕掛け技(攻撃技)の攻撃位置。上段/上中段/中段/下段など
  3. ③の部分は仕掛手の攻撃技の名称。
  4. ④の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の間合いの調整の仕方を示しています。
  5. ⑤の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の防御技(受け技)の種類を示しています。攻撃技が2種類(連絡技)の場合、防御技も2種類明記されます。
  6. ⑥の部分は応じ手が攻撃技を防御した後に反撃する技名を示しています。
例2)逆上段回し蹴りに対し「退き身×小手受け下段払い×逆下段回し蹴り」
例2の解説
逆①上段②回し蹴り③に対し「退き身④×小手受け下段払い⑤×逆下段回し蹴り⑥
 
  1. ①の部分は仕掛け技が順か逆かを示す。
  2. ②の部分は仕掛技の攻撃位置。上段/上中段/中段/下段など
  3. ③の部分は仕掛け技の名称。
  4. ④の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の間合いの調整の仕方を示しています。
  5. ⑤の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の防御技(受け技)の種類を表しています。攻撃技が2種類(連絡技)の場合、防御技も2種類明記されます。
  6. ⑥の部分は応じ手が攻撃技を防御した後に反撃する技名を表しています。
例3)(順/逆)上中段直突きに対し「退き身×払い落とし受け×上中段直突き(順/逆)」
例3の解説
(順/逆)①上中段②直突き③に対し「退き身④×払い落とし受け⑤×上中段直突き⑥(順/逆)⑦
 
  1. ①の部分に(順/逆)となっているのは、仕掛手の攻撃技が順突きと逆突きを交互に行うということを示しています。(順/逆)と名称が入っていない場合も同じです。ただし②③の部分の頭に「連絡」とある場合は、順突きと逆突きの連絡技だということを表します。1種類の場合は、②の部分の前、例えば、直突きの前に「順」または「逆」の記号が入ります。もう一つ、(前外と後外)(前内と後内)とあるのは、前外と後外、前内と後内の下段を目標として交互に仕掛け技を出すことを表しています。
  2. ②の部分は仕掛け技(攻撃技)の攻撃位置。上段/上中段/中段/下段など
  3. ③の部分は仕掛手の攻撃技名(仕掛け技の名称)。
  4. ④の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の間合いの調整の仕方を示しています。
  5. ⑤の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の防御技(受け技)の種類を示しています。攻撃技が2種類(連絡技)の場合、防御技も2種類明記されます。
  6. ⑥の部分は応じ手が攻撃技を防御した後に反撃する技名を示しています。
  7. ⑦の部分は、応じ手の反撃技が順と逆の反撃技を交互に行うということを示しています。

 

 

IBMA極真会館・修練×修道概要図

 

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