空手修練の初心者の方々へ〜初級者への修練ガイド

本ページは初心者のみならず指導員の人も閲覧してください。なお、本サイトは一般向けの紹介サイトです。詳細は会員専用ページで閲覧してください。また、本ページの内容は追加更新します。

 

稽古は復習が大切です

 空手修練の初心者の方は本ページに記載されている項目のページを閲覧し、稽古の予習や復習を行なってください。

 稽古は復習が大切です。まずは修練用語(技や稽古法の名称や意味)を覚えることが大切です。そして、その内容をより正確にイメージできること。その上で、その技を意識的、かつ、無意識的に体現できること目指すことが稽古の目的であり、修練です。

 より正確に技を体現するということは、大変困難な道ですが、そのことを意識、覚悟することが重要です。空手武道の修練とは単なる体操、エクササイズではありません。そのような側面もありますが、目指すところは自己の身体と心をより善く活かしていくことです。それを武技の修練によって体得することなのです。

 なお、本ページは初心者に必要な情報を見直し、時々更新していきます。ゆえに時々閲覧するようにしてください。また、本ページは初心者のみならず、黒帯指導員が初心者の指導のためにも閲覧しておいてください。また、中級、上級の人達も、自己の初心を忘れないためにも本ページから、デジタル空手武道教本のページを閲覧し、より高いレベルの意識と修練を行うためのガイドとしてください。

 

初心者が必ず覚えておく項目

以下の名称とその意味が理解できますか?理解できていない人は、デジタル空手武道教本で学習してください。

各デジタル教本のページ閲覧は、スマホからはできません。スマホまたはPCからデジタル空手武道教本Infoサイトに入り、そこから閲覧してください。

デジタル空手武道教本Info    http://masudakarate.com/txface/

 

ワンポイントレッスン 2019-11-14号

 

組手型の名称の読み取り方について〜増田 章

 組手型は初めての人が聞けば、「何のこっちゃ?」となりますが、文字にすれば、その組手型がどのような組手型であるかがすぐに理解できます。それは小学生3年生ぐらいになれば全く問題ありません。

 組手型は仕掛け技(相手の攻撃技)と、仕掛け技(相手の攻撃技)に対する自己の応じ技(防御技と反撃技)を示しています。以下を必ず読み、組手型の名称の成り立ちを理解してください。このルールを覚えれば、相手の突き技、蹴り技、掴み、武器を使った攻撃などの攻撃から、自己を防御し、かつ、相手を攻撃し、相手の戦意を弱体化、あるいは喪失させる戦術をより正確に学ぶことができます。

  組手型の種類は数百種類に及びます。なぜなら、戦いの局面は無限だからです。ただし、その無限と思われるような相対的な局面の中に、ある種の普遍性、法則があることを発見できるところまで到達することが組手型修練と組手修錬の目的です。

   この組手型修錬はTS方式の組手法と合わせ、私が独自に考案したものです。IBMA極真会館は、それを手段として、大山倍達先生の空手を復元し、かつ、新しい空手道を創造してゆきます。それが増田が考える極真空手を最高の空手にする道であり、恩返しです。

まず以下のことを理解してください
  1. 「対し」の前の①②③の部分は仕掛け技が何であるかを示しています。
  2. その後に続くカギ括弧(「」)の部分は防御技と反撃技、すなわち応じ技の内容を示しています。
 例1)順上段直突きに対し「入り身肘受け順上段直突き」

 

例1の解説

①上段直突きに対し「入り身肘受け受け上段順直突き

 

  1. ①の部分は突き技が順か逆かを示しています。
  2. ②の部分は仕掛け技の攻撃目標の種類、上段/上中段/中段/下段など
  3. ③の部分は仕掛手の攻撃技の名称です。
  4. ④の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の間合いの調整の仕方を示しています。
  5. ⑤の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の防御技(受け技)の種類を示しています。攻撃技が2種類(連絡技)の場合、防御技も2種類明記されます。
  6. ⑥の部分は応じ手が攻撃技を防御した後に反撃する技名を示しています。

 

例2)逆上段回し蹴りに対し「退き身小手受け下段払い逆下段回し蹴り」

 

例2の解説

 逆①上段回し蹴りに対し「退き身小手受け下段払い逆下段回し蹴り

 

  1. ①の部分は仕掛け技が順か逆かを示しています。
  2. ②の部分は仕掛技の攻撃目標の種類、上段/上中段/中段/下段など
  3. ③の部分は仕掛け技の名称です。
  4. ④の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の間合いの調整の仕方を示しています。
  5. ⑤の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の防御技(受け技)の種類を表しています。攻撃技が2種類(連絡技)の場合、防御技も2種類明記されます。
  6. ⑥の部分は応じ手が攻撃技を防御した後に反撃する技名を表しています。

 

 

例3)上中段直突き(順/逆)に対し「退き身払い落とし受け上中段直突き(順/逆)」

 

例3の解説

 上中段直突き(順/逆)に対し

            「退き身払い落とし受け上中段直突き(順/逆)

 

  1. ①の部分は仕掛け技(攻撃技)の攻撃位置を示しています。上段/上中段/中段/下段など
  2. ②の部分は仕掛手の攻撃技名(仕掛け技の名称)。
  3. ③の部分は仕掛手の攻撃技が順突き(前足側の突き)と逆突き(後足側の突き)を交互に行うということを示しています。1種類の場合は、②の部分の前、例えば、直突きの前に「順」または「逆」の記号が入ります。また、攻撃技が2種類の場合は、③の部分に連絡技と明記されます。
  4. ④の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の間合いの調整の仕方を示しています。
  5. ⑤の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の防御技(受け技)の種類を示しています。攻撃技が2種類(連絡技)の場合、防御技も2種類明記されます。
  6. ⑥の部分は応じ手が攻撃技を防御した後に反撃する技名を示しています。
  7. ⑦の部分は、応じ手の反撃技が順と逆の反撃技を交互に行うということを示しています。