ヒッティング講習

    6月9日(土曜日)、石川県のIBMA極真会館増田道場V10野々市において、ヒッティングの講習を行いました。当日は、新規にIBMA極真会館増田道場に加入した、津幡支部長の田賀先生、七尾支部長の松下先生も弟子を連れて来てくれました。

   両支部長は6月に正式にIBMA極真会館増田道場に加入し、支部長になってくれました。松下先生は増田の石川支部時代の先輩です。田賀先生も石川支部の草創期のメンバーです。お二人とも60歳代半ばのシニア世代ですが、元気で空手の稽古を行っているようです。私も見習わなければならないと思っています。増田式空手メソッドにも理解を示してくれて、教えてくれとのことでした。大変嬉しく、光栄に思っています。わたしは、若い人に自分の研究してきたことを伝え、残すとともに、シニア世代の人に長く、極真空手を愛し続けていただけるようメソッド(修練法)を考案しています。私もすでにシニア世代と言っても良い年齢ですので、先輩とともに極真空手をさらに発展させていきたいと思っています。

   講習稽古では、短い時間でしたが、熱心にヒッティングを理解しようとしてくれました。次回は、子供も含め、より多くの道場生に講習を実施したいと考えています。

   今回、参加者は多くありませんでしたが、石川県の会員は、顔面付きありのヒッティングを取り入れたいとのことでした。顔面の防具も購入するとのこと。今後も松下先生と田賀先生は同郷の先生方なので、人数が少なくても頑張ります。石川県で空手を普及するのが、私の長年の夢でしたから。ただ、身体が持つかどうか心配ですが…。

▼松下先生と(松下先生は極真空手会館・石川支部の先輩です)

 

 

▼田賀先生と

 

 

 

 

 

 

 

【ヒッティングとは何か?】

 TS空手武道競技は極真会館の試合方法を補完する目的で、増田 章が創設しました。  IBMA極真会館増田道場では、この組手法で有り新しい武道スポーツでもある競技を「ヒッティング」としました。ヒッティングには3種類の競技法があります。

  まずは極真空手の組手法を基盤とする「ヒッティング・ベーシックスタイル」。次に増田が防具空手やボクシングなどの研究から編み出した組手技を基盤とし、顔面突きありの競技「ヒッティング」があります。 もう一つ、レスリングや柔道、柔術、ムエタイ、相撲などから組み技を取り入れ創設した「ヒッティング・フリースタイル」があります。

    IBMA極真会館増田道場で基本とする組手修練法は、初級者から中級者には「ヒッティング・ベーシックスタイル」を指導します。そして上級者へは、顔面突きありの「ヒッティング」を指導します。ただし、希望する人には、一定の条件を満たせば、「ヒッティング・クラス」に参加することも可とします。詳しくは案内いたします。もうしばらくお待ちください。ヒッティング・フリースタイル」は、さらに武術とそれを用いる技能を体得したいという人に対し指導して行きます。ただし、まずは黒帯全員がヒッティング競技が行えるようになってから、指導をスタートしたいと考えています。

    以上は約10年前からスタートした「フリースタイルカラテプロジェクト」の改訂版です。まずは、空手の原点に戻り、打撃技中心の組手法を学び、競技を行います。その後、好みと興味に合わせ、フリースタイルを試したり、ベーシックを行ったり、取り組み方は自由です。また、ヒッティングを行いながら、伝統的な極真スタイルの組手に挑戦する道もあります。まさしく、ヒッティングという競技、修練法は、あらゆる格闘訓練の基本になるものです。

【ヒッティング競技は安全性を第一としています】

  ヒッティング競技は安全性を第一としています。ゆえに老若男女が安心して競技を楽しめます。ここでいう安全性の確保の意義は、競技体験の量を増やすことを容易にし、かつ反復練習を可能とすることです。そしてその反復練習によって、技術が磨かれるのみならず、技能を身につけるためです。技術は体力の低下とともに落ちますが、技能は、一度体得すれば、低下のスピードは緩やかです。言い換えれば、技能とは、身体感覚、技を使うコツのようなものです。あらゆる人に、空手の身体感覚、コツを身につけることができるようにすることが、ヒッティング競技の目的の一つです。

6月23日の交流試合に参加される方は

  ヒッティングは、まだ実験段階です。競技規定は、内部の人達だけにお伝えします。

  6月23日の交流試合に参加される方は、競技規定を読み、ルールを理解してください。スポーツや競技を行う際は、そのルールをしっかりと把握する必要があります。

  今回の交流試合は、選手のみならず審判員も含め、訓練だと思って参加してください。また、黒帯でヒッティングという競技方法を知らない人は、増田空手メソッドを知らない人です。増田空手メソッドこそが増田の豊富な経験と研究の真髄です。なるべく早いうちに、講習を受けてください。

  10月の2泊3日の合宿への参加がオススメです。このぐらい集中して稽古しなければ、真髄は伝えらないと思っています。

 

◎ヒッティング競技規定(要PW)

PWを知らない人は事務局へ問い合わせてください。