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【金沢へ】

2日間に渡る、盛和塾の世界大会に参加した翌日の金曜日、金沢へ。IBMA極真会館増田道場に新しく加わった、石川県の田賀道場の夏季合宿で講習を行うためだ。身体の調子が良くなかったが、荷物があるので車で移動した。ここ3日間ほど頭痛がある。頭の血管が破裂しないことを祈りながら、水分補給をしつつ休憩を多めにとり、8時間かけての移動だ。
金沢の実家に着いてから妹と父のこと、そして家のことについて話す。その日は、脚が痛いので早めに寝ることにした。しかし、エアコンの無い実家の部屋は蒸し暑かった。扇風機をつけて、なんとか寝ることができた。

【ゴールドジムV10野々市に挨拶】

土曜の朝、IBMA極真会館増田道場の教室のあるゴールドジムV10野々市に顔を出す。ジムのオープン前だったと思うが、支配人はフロントのペンキ塗り、新保社長も仕事をしていた。
テニスの全日本チャンピオンだった新保社長は40歳台ながら、将来、石川県を牽引すると思われる有望な経営者である。余計なお世話だが、身体が心配である。V10は今後、富山県にもゴールドジムをオープンするらしい。そんな忙しい中、突然訪問で申し訳無かったが、テニスに関する話を聞きたかった。
現在、私には拓心武道メソッドを広めるための理論書の構想がある。それにはテニス競技の構造は参考になる。そして、V10の新保社長の考えは、とても参考になった。今度ゆっくりとテニスの話をしたい。いつものことだが、大仰に言えば、私の理論は新たな比較スポーツ論、または比較文化論ともなる視点だと思っている。

【テニスは9割がメンタル】

V10の社長の話で、特に印象深いコメントは、「テニスは9割がメンタル」ということである。そのことに対する確認と私の考えを述べ、意見交換した。その意見からはヒントをいただいた。そのヒントは、今だに武道界に蔓延っている「根性論」を批判し、新たな「根性論」を編むことにつながるだろう。いずれ分かる。
私は、先のウィンブルドンの決勝におけるジョコとフェデラーの試合はすごかったと話をしながら、偉そうに以下のように述べた。「テニスも空手の組手も虚と実が入り混じり、耐えず変化する中、機会を捉えなければならない」またその際、「虚に実をぶつけるというような意識はまだレベルが低い」「虚と実との間の空(虚空)を打つようなテニスや空手がレベルの高いものだ」と続けた。新保社長はルールが明確なテニスは、確率論がウェイトを占める、というようなことを述べていた。そのほか、とても印象深いコメントを聞いた。是非ゆっくりと意見交換をしたい。競技の本質的な部分の。今回も顔を出してよかった。とても短いやりとりだったが得るものがあった。今後、研究を進めたい。

【講習時間は5時間】

さて、石川県での合宿セミナーは小学生から社会人まで入り交ざった合宿だったが、稽古は12時からから5時まで。講習時間は5時間だった。
冷房もない体育館。しかもなれない板張り。正直いえば、劣悪な環境の中、子供達の体のことを気遣いながらも、1本勝負だと考えて、徹底的にやった。
セミナーレベルは10段階で2から3段階である。それでも、私の稽古方法は初めて、しかも暑い中、5時間。みんな頑張った。こんな言い方をしたら怒られるかもしれないが、田舎の子供は素直だった。みんな、素直に私の指導する稽古に汗を流した。是非、参加者の心に増田の武道哲学、理論が届いていることを願っている。
セミナーの内容は、IBMA極真会館の道場生には、映像テキスト、増田メソッドの映像稽古として閲覧できるようにしたい。その中から抜粋した、拓心武道メソッドの核心の部分をアップしておく。全ての増田道場生の心に届くことように祈りながら。