[第32号:2019-7-24]

本投稿はIBMA極真会館サイトに掲載されたものをアーカイブしています。今後、デジタル空手武道通信は、デジタル空手武道教本のサイトにて掲載します。

本号の主な内容

令和元年7月号(第32号)は予定日を変更して掲載しています。

拓心武道メソッド〜石川県におけるヒッティング講習の抜粋

 

第2回 組手講習会  講義〜増田章

 

 
増田章より

ヒッティング競技を行うには、組手試合を沢山経験するとともに組手型を覚えてください。そして試合を振り返り、自分の戦い方を検討し、改善点を見つけ出してください。そのような修練を繰り返すことで、IBMA極真会館空手道に上達して行きます。次の交流試合は11月ですが、できれば2ヶ月に1回ぐらい試合を行うと、選手の技能が高まると思います。ヒッティングはダメージを受けないので、何回も試合ができます。それがヒッティングの良いところです。

組手型の名称の読み取り方

組手型の名称の読み取り方に修正部分があります。28号以前の組手型は修正前です。今後、全ての組手型の名称(記載方法)を修正します。赤字、下線ありの部分が変更部分。デジタル教本は6月(予定)以降、全リニューアルします。 組手型の名称の読み取り方には規定を設定しています。その規定を理解すれば、名称で大体の組手型の構成が理解できます。組手型は仕掛け手による仕掛け技と応じ手による応じ技(位置取りのための運足ならびに防御技と反撃技)によって構成されています。組手型の名称はその技の構成を増田式の規定法により分類整理しています(この方法は、増田 章の考案、著作物です)。 例: 〇〇〇に対し「〇〇〇受け〇〇〇突き

  1. 〇〇〇に対しの部分は、仕掛け技の名称
  2. 〇〇〇受けの部分は、防御技の名称
  3. 〇〇〇突きの部分は、反撃技の名称」
  4. 最後に(〇〇)として(入り身、退き身、背後取りなど)と記載されているのは位置取り理合を示しています。
拓心武道メソッド(増田式空手メソッド)は

「制心」ー「制位」ー「制機」の三制一致による「制勝」を目指し

道(天地自然の理法)との一体化

神人合一を目的とします。

 

 

注意

TS方式アルファ→ヒッティング・ベーシックスタイル、TS方式ベータ→ヒッティングに変更します。

  お知らせ

  • デジタル空手武道通信では、常時コンテンツを修正、補充(アップロード)していきます。
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  • ※近日中に以下の更新、掲載を予定しています。 IBMA極真会館空手道の基本修練項目を改訂版の掲載を予定しています。 IBMA空手競技規定の改訂版。 増田章の空手レッスン。

下の写真:IBMA極真会館石川 田賀道場の夏季合宿にて

 

 

編集後記   第32号

 私の郷里、石川県でヒッティングの講習を行った。新たにIBMA極真会館の支部として加わった田賀道場の合宿においてである。また同じ石川県の松下道場の生徒も1名参加した。

 板張りの体育館、エアコンのない蒸し暑い中、5時間の講習会だった。最年少は5歳。道場の先生の子息だった。私は熱中症に気をつけ、水分補給と休憩を多めにとり講習を進行させた。内容的には私の道場で行なった組手講習会(4時間)の3分に1である。  

 さらに言えば、ヒッティングの理想形を理解するためには、10段階ぐらいが必要として、今回3〜4段階程度の理解をしてもらいたいと頑張って講習を行った。だが、白帯から黒帯まで、また子供から壮年までレベルの異なる生徒対象の講習会なので大変だった。本来講習は、対象レベルを合わせるのが基本である。田賀先生は、増田が来てくれるだけで十分だと考えていたのだろう。ただ、私の性格はそうはいかない。勝負は1回限りを原則として行きてきた。そしていつも勝ちきれない。だが、あえて断っておく。ヒッティングは難しいものではない。しかし奥は深いものになるということだ。そして奥の深いところに辿り着くために、基本と理論の理解が必要なのだ。とても高い理想を芯に持ちつつ行きている。そして極真空手家、増田章としての最後の挑戦になるかもしれない、と思っている。  

 いつものことだが、私には稽古後、中途半端だったかな、との心配がつきまとう。また、レベルの高いことを伝えようと思って引っ込めたり、出したり、迷いがいつもある。普段の道場稽古でも同じである。正直言えば、私の空手の技術、技能、そして理論を正確に伝えるという観点からみれば、いつも10分の1ぐらいしか伝わらなかった、と感じている。ゆえにデジタル空手武道教本を作っている。また、それを見て欲しいと思っている。さらに新たな教本、理論書を制作し、配布したい。  

 兎にも角にも田賀道場の生徒は皆、よく頑張ってくれた。また、蒸し暑い中、見守っていた子供の保護者の方々、私よりも7歳以上も年上の田賀先生、松下先生にも感謝したい。増田章の空手を石川で教えてくれ。そして広める。そんな思いを持ってくれた田賀先生には、「おじいちゃんなんですから無理しないでください」と増田特有の毒舌を投げつけつつも、本当に感謝している。

 それゆえ、期待に応えなければと、私も懸命に頑張ったつもりである。今回は新たな第一歩、始まりである。何卒、増田章の極真空手をより高いレベルのものにしたいという思いを理解していただき、ともに歩んで行きたい。 私としては、「増田の空手を学びたい、そして広めたい」。また「共に極真空手を高めて行きたい」という思いがある者とは家族のような関係を気づきたいと願っている。そして、みなさんの人生がより充実したものになるよう、そのために空手が役立つよう、日々研究を続けて行きたい。