[第25号:2018-12-16]

本号の主な内容

教本ページ(組手型、他)の更新(以下にリスト)

IBMA極真会館空手道は基本、型(伝統型/組手型)、組手の修練をもっとも重要と考える武道空手です。

以下は、伝統型、制遠鎮の技を分解応用した組手型の映像です。型や技の分解応用や組手型などについては、来年度からデジタル教本を新規改定し、それらを用いて講習会などで指導して行く予定です。

教本ページの更新はもうしばらくお待ちください。

※以上の映像テキストは組手型一覧表には、まだ記載されていないものもありますが、近日中に追加更新します。

※現在、映像テキストは、デジタル空手武道教本の定期購読会員のみ、閲覧可能ですが、今回の映像テキストは一時的に全ての人に閲覧可能となっています。今後、デジタル空手武道教本により、IBMA極真会館空手道の全てを独習できるようにしたいと考えています。

  組手型一覧のページについて

 このページはIBMA極真会館空手道の修練体系の一部である組手型(組形)の研究中の映像(練習映像)を掲載しています。今後、正式の組手型の教本を製作したいと考えています。この映像は研究科生による研究の映像です。今後、IBMA極真会館では組手型(護身術を含む)の修練体系を確立し、その修練を実施していきます。

 現在、各道場で実施しているTSスタイルの試し合い(組手法)は、競技のための修練ではなく、小刀捕りを想定した組手修練です。ゆえに間合いの操作、位置取りの技能の体得を目標とします。換言すれば、TSスタイルの試し合いは「機先を制する」ことが重要です。また護身術の修練は、空手道の独自性である、徒手で小武器(短刀など)に対抗する技の修練を通じ、IBMA極真会館増田道場の理念である、自他一体の境地を目指すことに繋がります。

 以上のことは、現在の道場稽古だけでは学べません。まずは、IBMA極真会館空手道の理念と理論、哲学をデジタル教本で学んでください。

お知らせ

  • デジタル空手武道通信では、常時コンテンツを修正、補充(アップロード)していきます。
  • すべてのページの閲覧には定期購読会員登録が必要です。デジタル空手武道通信の案内
  • ※近日中に以下の更新、掲載を予定しています。
    IBMA極真会館空手道の基本修練項目を改訂版の掲載を予定しています。
    IBMA空手競技規定の改訂版。
    増田章の空手レッスン。

編集後記  第25号

 今回は伝統型の交流試合が近いので、道場生向けに、型稽古に関するレトリックを掲載したい。ほとんどの道場生には、増田が何を言っているかわからないだろうが。こんな言い方は良くないと、時々忠告されるが、言わしておけと思っている。私はこれまで、半分は自分でも理解できる書籍や言説と向き合ってきた。同時に半分は、現時点では良く分からない書籍や言説と格闘してきた。難しい書籍が良いものとは限らないが、簡単な本ばかりを読んでいては理解力がつかないと思って頑張ってきた。また、簡単な本が良いものであるという乱暴な意見には反対である。簡単に理解できるものは、それを素直に実践できれば、良いこともあるだろう。しかし、自分で掘り下げる力がつかない。私はそう考えている。以下、型についてメモ書き程度だが書き記した。

 現在、我々が稽古する「伝統型」とは、たとえ20挙動、20の技を稽古したとしても、それらはほとんど繋がっていないと考えたほうが正しい。伝統型の技とは、一つ一つ別物で、かつ、その技は、ファイルのタイトル名程度の「技」を学んでいるようなものだ。より大事なのは、そのファイルを開ける努力である。ただし、その作業は簡単ではない。なぜなら、ファイルを開けたと思ったら、その中にまたファイルがあるからだ。そのファイルを開け続けること、それが型稽古だ。武道を極めるものは、その稽古を続けることで、無限の技が一つに繋がると悟る。また、ファイル名として表わされた技が、深い意味を持つ技となっていく。それが伝統の継承、否、伝統の創造ということなのだ。

 この意味がわかるには、少し時間が必要だろう。口幅ったいが、私の道場で、研究している組手型の稽古とは、伝統型の稽古に併せて、必ず行わなければならない、技の分解活用法を学ぶ稽古なのだ。

 私の稽古法は多くの技を学ぶことを第1義とする。だが、その目的は、単に多くの技を覚えるということではない。その目的は、絶えず基本技を傍らに置き、多様な技に内在する真の型、すなわち原理技を体得することである。そして、その原理技を体得し、自由自在の組手、最高の組手(形)を実現することなのだ。

 その目的のために型稽古は、組手のレベルを上げ、その形を最高のものとするために絶対に必要な稽古法だということを肝に命じてほしい。増田の武道空手は、型に始まり型に終わる。そして、個々人の最高の形を顕現していくものだと覚えておいてほしい(私が死んでも)。繰り返したい。もし、皆さんが増田の弟子だということを認識するなら、そのことを絶対に忘れないでほしい(認識していないのなら結構だが…)。

 昨晩は、研究科の仲間と、組手型の研究を行なった。私は、自分の技術の未熟さ未熟さに気が狂いそうになったが、必死に堪えた。ただ、薬指と小指の力と使い方が未熟だということがわかった。今後、基本稽古(私の基本稽古だが)に棒振り(半棒術)を加えたい。深夜、棒を片手500回ほど振ったが、5万回ぐらいが第一歩だと思う。今後、修練したい。また、映像等を含め、現在はラフスケッチ程度ではあるが、必ず絵として完成させたい。

▼11月25日、昇段審査会、終了後、受審者および審判と

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