ワンポイントレッスン2018-11-11

 

今回は組手技の突き技のレッスンです。

 突き技の基本7種の「その場・前後移動」

 今回はIBMA極真会館空手道の組手技の修練の中で最も基本的な技と修練方法をお伝えします。今回のレッスンでは、自然体組手立ちにおける、突き技の基本7種のその場・前後移動という稽古法です。

 この稽古法は、基本7種の突き技を運足法(歩法)とともに学ぶ方法です。組手技の突き技は基本7種の他にもありますが、今回は基本7種をお伝えします。また、突き技は動かないで用いることもありますが、基本的には相手と間合い(中間)を取り、それを用いるときには、足さばき、すなわち運足を有効に使い、突き技の効果を発揮します。

 その場・前後移動では、前に踏み込み相手を打つ。後ろに退きながら相手を打つ技を体得します。動かないで行う稽古と合わせ、その場・前後移動による稽古を行ってみてください。なお、IBMA極真会館空手道の指導者、指導員は、稽古指導において、基本稽古において、突き技のその場・前後移動を行ってください。なお、稽古時間の配分を考え、基本7種の中から、数種を抜粋して行うのが良いでしょう。

  • 以下の映像は研究科で行った、「その場・前後移動」の映像です(この映像はデジタル空手武道教本にもアップしてあります)。
  • 若干の修正点(改善ポイント)がありますが、大体のイメージはつかめると思います。
  • 道場生の皆さんは、必ずできるように自習してください。

 

 

【増田より〜稽古とは2018-11-11?】

 映像は、私も含め、未熟な点が多々あります(映像テキストの解説に載せた文ゆえ)。45年以上も空手道に努力精進してきた私も、体力が落ちたり、体が硬くなったりして、技が衰えている面も否めません。それでも、今現在が最高点となるよう、絶えず努力精進をしています。

 私は、稽古をするたびに、自分の未熟さを再認識します。同時に、その意識がある限り、レベルは上がると、思っています。要するに、空手武道の稽古とは、絶えず、自己の未熟を再認識することではないかと思うのです。より正確に言えば、稽古とは「過去の未熟さ」「現在の未熟さ」「将来の未熟さ」を認識することです。同時に「過去の良い点」「現在の良い点」「将来の良い点」を認識することだと思います。言い換えれば、「過去、現在、将来に内在する可能性」を自覚をすることです。

 その可能性の開拓に、武道修練を通じ、果敢に挑戦するものが、私の考える武道人です。私は、稽古ということの真の意味がわかれば、すべての人が個々人の最高地点(レベル)に立てるものと考えています。そのことを、より多くの皆さんに伝えることが私の本当の仕事だと思っています。

 

備考

 IBMA極真会館空手道には伝統技、組手技、護身技、武道理論などの修練体系があります。

 初心者から有段者までが参加する一般稽古では、主に伝統技、組手技の基本を修練します。有段者対象の稽古は、護身技や武道理論を重要とします。さらに詳細を述べると、伝統技の修練の中には伝統型の稽古、組手技の修練の中には組手稽古が含まれます。

 護身技の修練とは、伝統技や伝統型に内在する、技の意味、そしてその応用を学ぶことです。また、組手技や組手稽古で体得した対人感覚を護身に応用していくことです。そのことをIBMA極真会館の有段者の方々は、しっかりと認識してほしいと思います。

 

IBMA極真会館の会員の皆様へお知らせ〜デジタル空手武道教本について

 今後、デジタル空手武道通信はIBMA極真会館空手道の公式の修練教本としたいと考えています。それに伴い現在のシステムを変更し、すべての道場生に会員専用のアカウントとPWを教えて、アカウントとPWの入力で閲覧可能としたいと考えています。それに伴い、コンテンツの整理と追加、また現在のシステムとシステム変更が必要です。それには、時間と労力が必要です。ゆえに、それに伴い、道場生の方々には年一回、教材費をいただきたいと考えています。

 私はIBMA極真会館空手道、すなわち増田章の空手武道を学ぶには、インターネットを活用した、デジタル教材が有効だと考えています。

 また世界中に武道人の仲間を増やし、その仲間とともに、自己を高め、人生を楽しんで行くことを目標としています。そのための手段がIBMA極真会館空手道なのです。しかし、それを伝えるための道具が必要です。それがインターネットを使った、デジタル教材の製作と配信なのです。