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第9章 組手型(伝統技の応用/伝統型の分解技/古伝技)

伝統技の応用と伝統型の分解組手型

 伝統技の応用稽古は、伝統的には「約束組手」と呼ばれてきました。IBMA極真会館空手道では、伝統技のみならず新しく技を取り入れるために、また取り入れた技を活用し、さらに空手技を発展させていくために、組手技という分類と「組手型」の修練を創設しました。組手型の修練を地道に継続すれば、一般の人でも、従来の伝統技の数十倍、多様な技を習得し、かつ、より高いレベルの原理技を体得できるようになるでしょう。

 なお、IBMA極真会館空手道における伝統型の修練とは、古典の勉強のようなものです。ただし、その意義は、進化を続ける組手技と伝統技との共通項を探求すること。また、伝統技を組手技や組手の中に活かすことです。組手型の修練は、単なる伝統型の保存とは目的を異にするものです。

組手型について 

 IBMA極真会館空手道では、今後も伝統技のみならず、新しく取り入れた格闘技、武術の技を「組手型」のなかに包含し、改良を加え体系化して行きます。ただし、約束一本組手や三本組手という稽古法は、伝統稽古法として保存します。ゆえに、伝統技・一本組手、三本組手という名称を覚えておいてください。

 

会員の皆様へ

  • 組手型の稽古に関するより詳しい解説などは、各組手型のページを参照してください。
  • 組手型の稽古では、左右、構えを変えて稽古するときもあります。ゆえに組手型には左右、2種類の構えから仕掛け技、応じ技を稽古する形、一つの構えで仕掛け技、応じ技を稽古する形などがあります。型の稽古回数は、大体4〜6回程度が良いでしょう。
  • 組手型には、伝統技の応用としての型と組手技の応用としての型があります。どちらも昇級、昇段審査の審査項目です。また、組手型の種類は数百種にもなります。審査や一般稽古で行われる組手型の稽古は、最も基本的な組手型数種です。
  • 有段者の型は、より多くの組手型を学び、それを活用した組手稽古を行い、原理技と理法の体得に努めてください。

 

組手型修練の前に必ず覚えておきたい基本的な伝統技(攻撃技)

  • 前屈立ち上段追い突き
  • 前屈立ち中段追い突き
  • 前屈立ち上段逆突き
  • 前屈立ち中段逆突き

伝統技の応用に必要な極真空手の伝統技、他

  • 手刀上段挙げ受け
  • 諸手手刀上段挙げ受け
  • 掛け崩し
  • 諸手手刀上段受け
  • 裏拳打ち
  • 足払い
  • 手刀切り落とし
  • 掻き分け受け

 

伝統技の応用/組手型一覧表

伝統技の応用/組手型一覧
1 上段追い直突きに対し「上段挙げ受け×上段逆直突き」
2 中段追い突きに対し「中段内受け×順中段下突き×逆上段肘打ち」(伝統技)
3 諸手掴みに対し「掻き分け受け×逆中段膝蹴り足払い」
4 中段追い直突きに対し「順中段内受け×裏入り身落とし」(伝統技)
5 上段追い直突きに対し「諸手手刀上段受け×手刀切り落とし」
6 中段追い直突きに対し「入り身×肘受け×裏拳打ち×足払い」
7 中段追い突きに対し「中段内受け×順中段下突き×逆上段肘打ち」(伝統技)
8 上段追い順直突きに対し「上段外払い受け×入り身落し」(伝統技)
9 中段追い直突きに対し「逆中段内受け×逆上段直突き」(伝統技)
10 中段追い直突きに対し「中段内受け×逆上段直突き」(伝統技)
11 上段追い突きに対し「手刀上段挙げ受け×掛け崩し×逆上段直突き」(伝統技)
12 上段追い突きに対し「諸手手刀上段挙げ受け×腕回し投げ(NG)」
13 上段追い突きに対し「手刀諸手上段受け×掛け崩し(引き崩し)」

 

伝統型の分解技

伝統型の分解技
1 制遠鎮の分解技/背後からの抱きつきに対し「腕取り入り身落とし」
2 伝統型の分解技/観空(映像指導)
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